5/4 ドリームコンサート イベントレポート

ドリームコンサート2013 二日目の5/4

マルカート 管楽器&ハードケースシリーズ、ヤマハなど各メーカーの人気モデルがずらり!

ロビーでは、下倉楽器オリジナル管楽器・マルカートをはじめ、ヤマハ・クランポンなど憧れの管楽器ブランドのブースが並び、多くの管楽器ファンでにぎわいました。もちろん、すべての楽器は下倉楽器ならではの大特価プライス!

トリオ デ フルート

トリオ・デ・フルート(左から山内豊端、白戸美帆、立花千春)の皆さんと、ピアノ 伴奏の山田武彦氏(右端。《ヴェニス…》《軍隊風…》のみ)。素敵なドレスが明治 大学アカデミーホールの幕開けにふさわしい華やかさを演出してくれました!

パリ仕込みの俊英、山内豊端氏が《ヴェニス…》で見事なヴァリエーションを披露。超絶技巧も、こう軽々と吹かれると「ひょっとして簡単なんじゃない?」と誤解してしまします(笑)。でもあまり堅苦しく考えず、それくらい軽く考えて練習するのが上達の秘訣かも?

演目は《小組曲(アルビージ)》《ヴェニスの謝肉祭(独奏・山内豊端》》《トリプルあいす(八木澤教司)》《碧い月の神話(石毛里佳)》《軍隊風アレグロ(アンデルセン)》。アンサンブルコンテストでも人気の八木澤作品と石毛作品は、そのお手本のような演奏。このドリームコンサートでは三日間を通じて、小編成の合奏に好適な「楽譜」のある楽曲が数多く演奏されます。

白戸さん、立花さんはアンサンブルコンテストでも人気の八木澤作品、石毛作品に初挑戦。一流のプロフェッショナルがこういったコンテストピースの模範演奏を示して くれるのも、シモクラドリームコンサートならでは。

ラストの《軍隊風…》は圧巻!ピアニスト山田武彦氏の熱演と3本の笛が、くんづほぐれつの大奮闘。

フルートらしからぬ?ホットな音色が、満場の聴衆の心に火をつけました。

プロフィール


立花 千春(たちばな ちはる)

仙台市出身。パリ国立高等音楽院、エコール・ノルマル音楽院、H・ベルリオーズ音楽院を、全てプルミエプリ(第1位)にて卒業。1994年パリ国際室内楽コンクール第3位、95年ルーマニア国際フルートコンクール第2位、同年第7回日本フルートコンヴェンションコンクール第1位、アルル国際室内楽コンクール(フランス)第1位、イタリア”シリンクス”国際フルートコンクール第1位、他、国内外の多数のコンクールで上位入賞。

水戸室内管弦楽団、サイトウ・キネン・フェスティバルへの参加等、様々な演奏活動を展開している他、各地でのリサイタルを行い、好評を博している。CDに「H・ソーゲ~室内楽曲」(Disque Sonpact)、「20世紀のフランス音楽~アンサンブル・トリトン2」(REM)、「CRYSTAL BREATH」(EMI)、「Density21.5」(CAFUA)、「RAVEL」(CAFUA)では、ハチャトゥリアンのVn協奏曲を吹奏楽団と共演、いずれもその「音色の明るさ」と「ダイナミックな演奏」が大変評価されている。YMM社より、「Disney Princess」、「Ave Maria」、「Fantastic DuetII」、「立花千春のフルート教本(CD演奏付)」を出版。これまで仙台フィルハーモニー、東京フィルハーモニー、京都市交響楽団、札幌交響楽団、等と共演。フランス・トロワ市立音楽院講師をへて、現在、洗足学園音楽大学、上野学園大学、各非常勤講師。



山内 豊瑞(やまうち とよみつ)

武蔵野音楽大学卒業後、渡仏。パリ・エコール・ノルマル音楽院にて演奏家資格を取得。
第1回三田ユネスコフルートコンクール第1位。第16回びわ湖国際フルートコンクール一般部門入賞。第15回フランス国際ジュンヌフルーティストコンクール第2位など国内外のコンクールで多数受賞。小澤征爾音楽塾に参加。東京ニューシティ管弦楽団、プリマヴィスタ四重奏団らと共演。フルートを工藤重典、工藤雅子、白尾隆、山中淳二の各氏に師事。またA.ニコレ、M.ラリュー、P.ベルノルドの各氏の元で研鑽を積む。



白戸美帆(しらと みほ)

宮城県石巻市出身。宮城学院女子大学音楽科卒業。第76回読売新人演奏会に出演。その後渡仏し、パリ国立地方音楽院とオルネイ・ス・ボア音楽院を満場一致の一等賞を得て卒業。フランス国内での《Jeunes Espoirs》コンクールにて第一位と現代曲賞、《Jeune Flutiste》コンクールにて第二位を受賞。帰国後は、2009年に日本演奏連盟推薦/新人演奏会にて仙台フィルハーモニー管弦楽団と共演。同年12月にフランス留学帰国記念リサイタルを開催。第1回三田ユネスコ・フルートコンクールにて入選。第23回宝塚ベガ音楽コンクールにて木管部門第四位を受賞。第22回大仙市大曲新人音楽祭コンクールにてグランプリを受賞。第16回びわ湖国際フルートコンクールにて一般部門第一位と武者小路千家賞を受賞。第15回日本フルートコンヴェンションコンクールにてソロ部門第一位と吉田雅夫賞を受賞し、京都市交響楽団と共演。第7回仙台フルートコンクール一般部門第一位。第5回北京国際音楽コンクール、セミファイナリスト。現在、洗足学園ニューフィルハーモニック管弦楽団首席奏者。これまでに、水井稔、山元康生、瀬尾和紀、ナタリー・ロザ、パトリック・ガロワ、立花千春、工藤重典の各氏に師事。



東京ブラスシティアンサンブル

さて、お次は東京シティブラスアンサンブル(上田じん、濱口勝治、久良木文、松井 洋輔、小林祐治、佐藤洋樹、長谷川博亮、佐々木匡史、堂本雅樹、古本大志、土屋吉 弘)。テレビ朝日系列で放映されている「題名のない音楽会」で有名な東京シティ フィルハーモニック管弦楽団の腕利き金管楽器奏者を中心にしたアンサンブルです。

まずはあの「猫」(フィリップ・ジョーンズ・ブラスアンサンブルの名演で一躍有名になった《クラーケン》を含む、「猫」を題材とした一連の作品
群)で有名なクリス・ヘイゼル氏作曲の《ゴスペル・ホール組曲》より「ウェルカ ム」で幕開けし、それぞれのソロを披露した後は、アンコールでまたこの組曲の最終 曲「プライズ」で締めくくる、という構成。この組曲、全編にわたってドラムセット が参戦する、かっこいい楽曲です。たぶんこれからすごい人気曲になると思います! 楽譜の相談は金管楽器売り場へどうぞ!

痛快な全員アンサンブルのあとは、シティフィル名手たちのソロを堪能。まずは、つい先ごろソロアルバムをリリースした、ズーラシアンブラスきっての凄腕喇叭(らっぱ)吹きとも親しい、上田じん氏のソロで《スターダスト》。

そして、ホルンの小林祐治氏は《ふるさと》を、トランペットの濱口勝治氏は《川の流れのように》を熱演。 トロンボーンの佐藤洋樹氏は《枯葉》で得意のアドリブも披露。

後ろで涼しい顔をして吹いているチューバ吹きが、この直後に嵐を呼ぶ?!

圧巻は、チューバの古本(ふるもと)大志氏。演奏するのは、ファッツ・ワーラー作 曲でかのルイ・アームストロングの名演で有名な《浮気はやめた》。

ステージの端までいったかと思うと…なんと客席に乱入。このままずっと吹きながら練り歩きます。

握手なんかしちゃっても、吹いてます。いったいどうやって楽器を保持しているんだ ろう(ストラップの類は皆無のようです)

大熱演に、大拍手!

演奏曲

《メイン》
●ゴスペルホール組曲/クリスヘイゼル

《哀愁のソロコーナー》
●スターダスト/ホーギーカーマイケル、ソロ上田じん
●川の流れのように/ソロ濱口勝治
●ふるさと/ソロ小林祐治
●枯葉/ソロ佐藤洋樹
●浮気はやめた/ソロ古本大志

トランペットカルテット、トロンボーンカルテット (曲未定)

プロフィール

Trp 上田じん(うえだ じん)

京都市立堀川高校音楽科、東京芸術大学を卒業。在学中より金管五重奏団BuzzFiveを主宰、オーディションにより、芸大室内楽定期に出演。
2000年、第69回日本音楽コンクールトランペット部門第一位、併せて松下賞受賞。2001年、BuzzFiveとして「ジャパン・ブラス・コンペティション 2001」金管五重奏部門第一位、併せて、大賞、川崎市長賞、洗足学園賞を受賞。2002年シエナウインドオーケストラに入団。2004年に行ったリサイタルが高く評価され青山音楽賞受賞。2007年東京シティフィルに入団、2012年度より同団の一番奏者を務める。2009年新進芸術家海外研修制度(文化庁)にてヴァイマール・フランツリスト音楽院に留学。
帰国後2012年6月東京オペラシティリサイタルシリーズB→C出演、音楽の友には「上田の演奏は終始安定しており、気力体力ともに満ち足りて、まさに油の乗りきった勢い」と絶賛された。これまでに協奏曲を東京フィル、東京交響楽団、東京シティフィル、セントラル愛知等と共演。

トランペットを早坂宏明、蔵野雅彦、北村源三、UweKomischkeの各氏に師事。室内楽を栗田雅勝、神谷敏、WalterHilgersの各氏に師事。元東京シティフィル一番奏者、シエナウインドオーケストラ契約団員、BuzzFive主宰、東京トランペットカルテットメンバー。洗足学園音楽大学非常勤講師。


Trp 濱口勝治(はまぐち かつじ)

長崎県出身。12歳よりトランペットを始める。
長崎大学工学部中退後、東京芸術大学別科に入学。2006年月同大修了。
トランペットを本村孝二、井川明彦、杉木峯夫の各氏に、室内楽を稲川榮一氏に師事。

第29回長崎県新人発表演奏会に出演。2013年1月より東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団アソシエイトメンバー。


Trp 久良木 文(きゅうらぎ あや)

福岡県精華女子高等学校出身。
2000年尚美学園音楽芸術表現コース、2002年尚美学園ディプロマコース卒業。

1998年第43回西日本出身新人紹介演奏会、2000年第16回ヤマハ金管楽器新人演奏会、2001年尚美ディプロマコース主催フレッシュコンサート、2002年東京文化会館新進音楽家オーディション金管部門合格、同デビューコンサート出演(大ホール) 2006年第75回日本音楽コンクール入選

これまでに、本村 孝二、佛坂 咲千生の両氏に師事。
現在、ズーラシアンブラスメンバー、シエナ・ウインド・オーケストラ楽団員。ミュージックスクール、ダ・カーポ講師。洗足学園音楽大学非常勤講師。


Trb 松居洋輔(まつい ようすけ)

富山県立呉羽高等学校(音楽コース)を経て、東京藝術大学卒業。同大学大学院修士課程修了。
第15回富山県青少年音楽コンクール大賞。
日本トランペット協会創設20周年記念トランペットコンクール入選。
第2回津堅トランペットコンクール第1位入賞。
第10回東京音楽コンクール金管部門 入選。

小澤征爾音楽塾オペラプロジェクト、アフィニス夏の音楽祭、東京のオペラの森などに参加。
ソリストとしても芸大チェンバーオーケストラ、田中千香士アカデミックアンサンブル、ニューフィルハーモニーオーケストラ千葉、日本フィルハーモニー交響楽団と共演している。
これまでトランペットを国内で杉木峯夫、関山幸弘、山本英助、古田俊博、D.ヘルツォーク、C.ガイヤーの各氏に師事。

現在(公財)ニューフィルハーモニーオーケストラ千葉1番トランペット奏者、(社)東京吹奏楽団トランペット奏者。


Hrn 小林祐治(こばやし ゆうじ)

日本大学芸術学部音楽学科卒業。桐朋学園大学研究科、並びに桐朋オーケストラ・アカデミー研修課程修了。
第10回ヤマハ新人演奏会に出演。
現在、東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団ホルン奏者。「プラス・ファンタジスタ」「アンサンブル・ファータ・モルガーナ」メンバー。
2012年サイトウ・キネン・フェスティバル松本に出演。

ホルンをこれまでに、故 黒澤勝義、山岸博、樋口哲生、伊藤隆司の各氏に師事。


Trb 佐藤 洋樹(さとう ひろき)

神奈川県立野庭高等学校、東京芸術大学音楽学部器楽科卒業。
東京文化会館新進音楽家デビューコンサート出演。第17回日本管打楽器コンクール入賞。
トロンボーンを長谷川博亮、永濱幸雄、神谷敏の各氏に師事。山口智充バンド、劇団四季、奥田英人&ブルースカイオーケストラ等での活動を経て、スタジオミュージシャンとして映画やアニメ、TVドラマのサウンドトラック、CM音楽、各種アーティストのレコーディングに数多く参加する他、オーケストラ、アンサンブル、ミュージカル、ビッグバンド等、ジャンルを問わず幅広い分野で活動。

東京アトラクティヴ・ブラス メンバー。広尾学園中学校高等学校非常勤講師。東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団1番奏者。


Trb 長谷川博亮(はせがわひろあき)

東京藝術大学卒。
トロンボーンを伊藤清、永濱幸雄、A.バンブーラ、谷口一夫、各氏に師事。
相模原音楽家連盟会長。

神奈川フィルハーモニー管弦楽団トロンボーン奏者。

 


Trb 佐々木匡史(ささき ただし)

15歳よりトロンボーンを始める。武蔵野音楽大学を卒業、卒業演奏会に出演。これまでにトロンボーンを鍵和田道男、神谷敏、桑田晃、佐藤洋樹、春山和雄の各氏に、室内楽をロジャー・ボボ氏に師事。

オーケストラ、劇団四季、宝塚などのミュージカル、ビッグバンド、スタジオワークなど多方面で活動中。

桐朋学園大学嘱託演奏員、金管合奏団「宴」主宰。


Trb 堂本 雅樹(どうもと まさき)

1968年東京生まれ。12歳からトロンボーンを始め、桐朋女子高音楽科、桐朋学園大学卒業。トロンボーンを故堂本重道、福田日出彦、鍵和田道男、井上順平の各氏に、ジャズや室内楽などを下堀福男、角田健一、松本日之春の各氏に師事。

宮間利之とニュー・ハード、Eric Miyashiro EM Band、角田健一ビッグバンド、原信夫とシャープス&フラッツなどを経て、現在は多数の自己のバンド、ビッグバンド(塩川光二(sax)オルケストラ・サンバドール・オリエンチ、Jonathan Katz(pf)TOKYO BIG BAND、高瀬龍一(tp)ビッグバンド、杉山正(tp)Serendipity 18、Mike Price(tp)Jazz Orchestra、砂田BB&ミツキータ、辰巳哲也(tp)ビッグバンド、宮嶋みぎわ(pf)ミギー・オーギュメント・ジャズ・オーケストラ、佐藤春樹(tb)東京リーダーズ・ビッグバンド、サムデイ・ビッグバンドなど)、多数のコンボ(東横トロンボーン倶楽部、大義見元(perc)サルサ・スウィンゴサ、向井滋春(tb)4Trombones、山下定英(tb)クアトロ・コーリス、郡恭一朗(tb)2トロンボーン、ムジカ・ムンダーナ・トロンボーンアンサンブルなど)、スタジオ録音やミュージカル、オーケストラなどへの参加など、様々なジャンルでバストロンボーン、チューバ、テナートロンボーンを駆使して活躍中。

また横浜ジャム音楽学院、メーザーハウスなどで後進の指導にもあたっている。


Tub 古本 大志(ふるもと たいし)

愛知県立芸術大学卒業。中村桃子賞受賞。読売新人演奏会に出演。
Itec2004 in Budapest国際テューバコンペティション第2位。第21回日本管打楽器コンクールテューバ部門第1位。
AsianYouth Orhestra2002,2003、東京のオペラの森2005、小澤征爾音楽塾2006各メンバー。
また「CHICAGO」などのミュージカルやレコーディングやライブサポートメンバーとしても活動。
BRASS FORM,Japan Tuba Soloists、ズーラシアンブラス、東京アトラクティヴブラス各メンバー。

現在、洗足学園音楽大学非常勤講師。


Per 土屋吉弘(つちや よしひろ)

東京芸術大学打楽器科卒業。大学卒業後リズム教育研究所に研究生として2年間(2003~04)在籍しドラムとラテン楽器の研鑽を積む。現在はミュージカル、オーケストラ、吹奏楽、アーティストサポート、セッションなど様々なジャンルで活動している。ミュージカルにおいては「レ・ミゼラブル」「ミスサイゴン」「タイタニック」 「オペラ座の怪人」「サウンドオブミュージック」「ドリームガールズ」他様々な作品にパーカッショニスト、 ドラマーとして多数参加している。
これまでに打楽器を有賀誠門・藤本隆文・村松達之の各氏に、ドラムを小野裕市・山村牧人の各氏に、 ラテンパーカッションを石川武氏に、トロンボーンを栗田雅勝氏に師事。
シエナウインドオーケストラ打楽器奏者。


熱演の後は恒例の選定楽器お渡し会。

明治大学アカデミーホールの壁面が開き、太陽の光が差し込みます。

当日の出演者たちが、あらかじめたくさんの在庫の中から選定した楽器を直接手渡しし、一緒に記念撮影もできる!というステキ企画。
ここで買ったらもう一生やめられないよね、音楽。

50名以上の方がお受け取りになりました!


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